プロスポーツ選手を夢見て挫折する例
夏も冬も、オリンピックで有名になった種目があると、子供たちも親も、
すぐにその競技に飛びついて、簡単に一流の選手になろうとしますが、そうはいきません。
高校野球部員の、後藤君(仮名)との対話
後藤君 「コンチワッス」
私 「練習してきた帰りだね。調子はどう ?」
後藤君 「最高っすよ。治療したら力が出るんです」
私 「連休も、もう終わりだね。宿題なんかあるんでしょ」
後藤君 「ぼくは野球一筋ですから、勉強なんてどうでもいいっす」
私 「東海大相模だっけ」
後藤君 「とんでもない、あんなエリート校、俺なんか入れないっす」
私 「勉強のほうだって、ちっとはやらなきゃ」
後藤君 「勉強してもすぐに忘れるから。
どうせ忘れるなら、最初から勉強しなくたって同じです」
私 「ノーベル賞の受賞者も、同じこと言ってたなー」
後藤君 「そうでしょ、俺、野球でノーベル賞取るの、狙ってるんです」
私 「野球にノーベル賞なんかないよ」
後藤君 「あれ、なかったでしたっけ ?」
私 「ウーーーン。やっぱり、勉強も少しやらないとねー」
少しばかりスポーツが得意だと思って、ろくに勉強もしないで、そればかりやっていて、
もしも体でも壊したら、もうおしまいです。
勉強ができないから、進級もできません。
あまり成績が悪いと、退学することにもなりかねません。
かといって、何か特殊技能があるかというとそうでもなく、ただ野球がうまいだけでは、
今時、どこの会社も雇ってはくれません。
野球しかできなくて、肩を壊したから助けてくれ、と泣きついてくる場合があります。
たとえ肩が治っても、無理をすればまた壊れるのは必定です。
スポーツでプロになったり、ましてや、オリンピックに出るなど、何万人に一人です。
そして、選ばれたその人も、死ぬほどの厳しい練習をしなければ、すぐにはじき出されます。
先日も、プロ野球で、相当に名をはせた有名選手が、戦力外通告をされ、
必死の思いで再挑戦する姿が、テレビ放送されました。
これが現実なのです。
早ければ、半年や一年後には、忘れ去られてしまうのです。
だれも救ってはくれません。
中学、高校など、まだまだ人生の目標を確定するには早すぎます。
余程の、超超超の能力でもあるなら別ですが、そうでなければ、ひとつだけに絞らずに、
いろいろな可能性を秘めていますから、基礎中の基礎である学生の本分を忘れずに、
努力することです。
親も、わが子を過大評価したり、目先の華やかさや利益に目がくらんで、欲を出すと、
取り返しのつかない負担を、一生わが子に負わせることになります。
余計な追伸
どのようなスポーツでも、全身を調整してからやった方が、断然有利です。
スピード、バランス、パワー、コントロール、持久力と、すべてが上昇します。
どうしてもスポーツでやっていこうとするのなら、全身治療は必須です。
今、一流選手といわれる人たちは、たいてい専属のトレーナーがついて、
常に最高の状態になるように、調整しているのですよ。
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