勝手に歌い方を変えて、聞き苦しいベテラン歌手
(以下、すべて敬称略)
だいぶ前の読売新聞、投稿欄、放送塔に、
「三田明さんが[美しい十代]をデビュー当時と同じように歌ったのに感動した。
歌手の中には、新しい味を付け加えようと、少しアレンジして歌う人もいるが、
ガッカリすることもある」
という投稿が載った。私もまったく同感である。
以前ほど歌番組も見なくなったが、御三家というのがいた。
橋幸夫、西郷輝彦、舟木一夫の三人である。
この三人は、私たちの10代から30代頃までの、文字通り歌謡曲の御三家であり、
その歌は、いまでも歌詞など見なくてもほとんど自然に出てくるのであり、
脳裏に刷り込まれている。
ところが、最近この三人の歌うのを見るとガッカリする。
年齢によって、力強さがなくなってきたのはある程度しょうがないにしても、
勝手に伸ばしてみたり、縮めてみたり、上げたり下げたり、途切れたりと、散々である。
たまに、バックで演奏している人たちの動揺も感じることがある。
演奏している人たちがバラバラに勝手に演奏したんじゃ、めちゃめちゃになるから、
結構楽譜に忠実に演奏するのであるが、身勝手に歌う歌手に合わせなければという
焦りが、伝わってくるのである。
歌ってる方も、そのうち、自分でも収拾がつかなくなり、変なところで終わってみたりする。
童謡や唱歌などと分類される歌に、コロコロとコブシをまわしてみたり。
歌は、作詞家、作曲家、歌手の三人が一緒になって作り上げるものであって、
歌手だけがアレンジして、好き勝手に歌うものではなかろう。
ベテラン歌手という思い上がりが、せっかくの素晴らしい歌を、台無しにしてしまうのである。
長年のフアンは、メロデーが焼き付いているのであるから、少し変えられても
違和感を感じるのである。
先の投稿者と同感なのは、三田明は、比較的デビュー当時と同じように素直に歌っているのである。
だから嫌味がない、違和感を覚えずに聞けるのである。
中三トリオという、山口百恵、桜田淳子、森昌子の三人。
山口百恵は引退し、桜田淳子は何だか分からなくなったし、森昌子だけをたまに見かけるが、
彼女も比較的素直に、純粋に歌う方であると思う。
私などの声が、彼らに届きもしないでしょうけれど、
結構同じように思っているフアンもいるということを分かってほしいものだ。
今どきは、何だか意味の分からない、これが歌かいなと思うようなものがまかり通っている。
しかし、ベテラン歌手がこれでは、到底太刀打ち出来ない。少し考え直さんといかん。
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