左ギッチョなのに、右肩が痛いのは変ですか
昨日治療に来てくれた、Sさんは、左利きです。女性で五〇歳代。
Sさん 「右の肩が上がりにくくなって、四十肩、五十肩ですかね 」
私 「Sさんは、三〇歳代でしょう ?。じゃー三十肩だ 」
Sさん 「まー、お上手ね。ほんとの年齢を知ってるくせに、ヒヒヒツ 」
私 「いつ頃から症状が出ましたか」
Sさん 「二週間ほど前からです。左利きなのに、右肩が上がらないのは変ですよね」
私 「そんなことはないですよ。右利きで左肩の上がらない人も、当然いますから」
Sさん 「使いすぎて痛くなるんですか」
私 「使いすぎると、筋肉の疲労で痛みは出る事がありますよね。
その場合は、使いすぎた方に症状が出ます。
左ばかり一生懸命に動かしても、首に負担がかかり、頚部の歪みによって、
右手に行く神経が障害されれば、症状は右に出ます。
だから利き手と症状は、必ずしも同じ方に出るとは限らないのです。
両方に同じころに症状が出ることもありますものね」
最近はテレビなどを見ていても、左利きの人が多くなりました。
多くなったというよりも、左利きであるということを隠さなくなったのでしょう。
以前は、左利きだというだけで、奇異に見られたり、親が、子供の左利きを強制的に
治させたりしていましたが、今はそういうこともだいぶ少なくなってきたものと思われます。
良くよく考えると、それが当り前で、右利きが圧倒的に多い世の中だからといって、
右利きが正当であるなどという理屈は成り立たないことです。
私は右利きですが、これを左利きに治せなどと言われたら、すごいストレスで、
気が変になってしまいます。
昔、麻丘めぐみさんの歌に、「私の彼は左きき」というのがありました。
あれは、左利きを可愛く歌った初めての曲ではなかったでしょうか。
左利きだろうが、右利きだろうが、自然にそうなったものですから、意識しすぎて、
こちらばかりを使わなければなどと、無理を重ねると、精神的な負担が多くなり、
そのストレスによって全身の歪みを生じさせて、思わぬところに症状を引き起こします。
今の時代、何も気にすることなく、ごく自然にふるまえば良いのです。
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