「ちゃんと、穴はあいてるかー」
だいぶ前の新聞記事、子供の詩の欄に、こういうのがありました。
「ママ、たいへん、たいへん、ケイちゃんのおしりに、あながあいてるよ
」
小さなお兄ちゃんが、お風呂で偶然に、弟のお尻を見て叫んだそうです。
先日来てくれた、初めての出産を経験した女性のお話では、
病院にいるベテランの、いかにも頼りになりそうな助産婦さんが、
新米の助手に向かって大きい声で言ったそうです。
「ちゃんと穴はあいてるかー 」
「穴って、どこにですか」
「あほんだらー、けつの穴に決まってるだろが
」
すごい産婆、いや、助産婦さんですね。
赤ちゃんが生まれて、まず最初に確認しなければならないのは、必要なところに、
必要な穴が、ちゃんとあいているかどうかだと言います。
肛門は特に大事。それはそうですね。
もし仮に、口がない、鼻の穴がない、肛門が無い、尿道がないなどになっていれば、
命にかかわります。たかが穴、されど穴。
今回は、なぜこのような、アナ恥ずかしいような話しになったかというと。
健常であれば、何も気がつかずに、当たり前に見過ごしているものいが、
いざ失ったり動かなくなったりした時に、いかに、ごく当たり前ということが、
ありがたいことなのか思い知るからです。
五体満足にと言います。では、五体とは何か。いろいろな解釈、説があります。
1 四肢と頭の組み合わせ。
2 東洋医学では、筋、脈、肉、骨、皮(毛)のこと。
3 頭、腕、胴、足、心。
4 頭、頸、胸、手、足。
5 額、右膝、左膝、右肘、左肘(仏教の礼拝の作法、五体投地)
いずれにしても、五体とは、普通は人間の全身を表現するときに使われます。
このうち一つでも欠けると、五体不満足ということになります。
「五体不満足」の著者、乙武洋匡さんが、3年間の小学校教師の責を終えて、
退任したということです。
御本人の努力は大変なものだっだと推察しますが、こういう先生に担任してもらった
子供たちは、ある意味で非常に幸せだったと思います。
それこそ、五体満足であることの大切さと、現実の世の中には、
その五体が不満足な人もいるのだということを、身近に体験し接してこられたということ。
教科書だけで得るものよりも、何倍も大事なことを学んだのではないでしょうか。
私は冗談に、自分が、頭だけデカくて短足でも、考えたり歩いたりに不自由は感じておりません、
などと公言しているのですが、不謹慎だったかもしれません。
一応は五体がそろっておりますから、もう少し頑張らねば。
健康法師菅原の徒然草「納得ブログ」
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