患者さんが求める、治療師の資質
だいぶ前の話で恐縮ですが、
読売新聞 2010年5月23日付けに、以下のような記事があった。
福井県の原子力発電所のある美浜町の、
「原子力安全システム研究所」の調査結果として。
迷惑施設といわれるものの建設をめぐり、地元住民と交渉する、
国や自治体、企業の指導者に必要なイメージを聞いたもの。
1 ウソをつかない 68,4%
2 将来を正確に見通せる 65,4%
3 相手の言うことをよく聞く 56,0%
4 話す内容に一貫性がある 55,0% の順だったという。
これは、当然ながら、そのまま我々治療師にも当てはまるものでありますが、
しかし、現実にはなかなか難しいです。
我々は、いわゆる診断行為はできませんから、癌などを発見しても、
断定など到底できなくて、こういう内臓がとても弱っているように思いますから、
一度病院に行って、詳しく検査してもらった方が良いですよ、くらいのことしか
言えません。
これは、決してウソをついたことにはなりませんが、患者さんがあまり本気に
受け止めてくれない場合もあって、内心ヤキモキすることもあります。
将来を正確に見通せるかというと、これはとても難しいです。
ただ、全身の予防の治療もしておかないと、一般的にはこうなりますよ、
くらいのことを話すだけです。
相手の言うことをよく聞くか。出来るだけ聞くようには心がけるのですが、
時間に追われているような場合、相手に満足、納得をしてもらえるほど聞くかというと、
これもまた自信がありません。
話す内容に一貫性があるかという問いには、かなり自信があります。
結局、患者さんの求めるものは、1,2,3,4の内のどれか一つではなく、すべてなのです。
総合力というもの。
このすべてができるだけ揃っている治療師が、信頼を得ることができます。
当然ながら、ウソをつく、将来のことなんか全く分からない、
相手の言うことをまともに聞かない、話す内容が、日によって、
都合によってコロコロ変わるなどという状態では、誰にも信頼されません。
言っときますけど、私が全てを備えた、素晴らしい治療師なのだ、
などと言ってるのではありませんよ。
そうなりたいとは望んでいるのですけれど。
それにしても、今までの政治家は、1,2,3,4とも、全部備わっていませんでしたねー。
皆さんはそう思いませんか。
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